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これまで常微分方程式一般を表すために
と書いて来ましたが、右辺に現われる が に依らない場合、
つまり
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(E.1) |
という形の方程式を力学系
(dynamicalE.1system)あるいは自励系 (autonomous system)と呼びます。実はこの
「情報処理 II」で取り扱った常微分方程式はすべてこの形のものでした。
力学系は以下のようなイメージでとらえることが出来ます。
空間内に時間によらない「流れ」があり、
点 での流れの速度
E.2は となっている。
力学系の初期値問題とは、ある時刻での質点の位置を指定して、後はこの流
れにまかせて移動した場合の、質点の運動を決定するものである、と言うこと
が出来ます。
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Masashi Katsurada
平成18年4月28日