 
 
 
 
 
 
 
  
 の場合の
 の場合の  ,
, 
 
今回の問題を理解するため、行列の指数関数を  の場合に詳しく解析
してみる。
 の場合に詳しく解析
してみる。 
 として、
 として、
 の固有方程式
 の固有方程式 
 の根を判別
して場合分けする。
 の根を判別
して場合分けする。
(I) 相異なる 2 実根  ,
,  を持つ場合
 を持つ場合
 を
 を  に属する
 に属する  の固有ベクトルとする(
 の固有ベクトルとする( ) とす
ると、
) とす
ると、 ,
,  は線形独立になるので、任意の
 は線形独立になるので、任意の 
 は
 は
 
 ,
,  の線形結合で表すことが出来る。これから
 の線形結合で表すことが出来る。これから
 
 
 成分
 成分  に関しては
 に関しては 
 をかけると
いう単純な作用になる。)
 をかけると
いう単純な作用になる。)
行列の言葉で書くと、 
 と置くと、
 と置くと、
 
 
(II) 重根  を持つ場合
 を持つ場合
この場合は、一次独立な固有ベクトルが 2 つ取れるか、1 つしか取れない かで、二つの場合に別れる。
(II-i) 重根  に属する二つの一次独立な固有ベクトル
 に属する二つの一次独立な固有ベクトル  ,
, 
 が存在する場合
 が存在する場合
上と同様にして 
 , 
これは実は
, 
これは実は 
 ということだから、
ということだから、
 
(II-ii) 重根  に属する一次独立な固有ベクトルが一つしか取
れない場合
 に属する一次独立な固有ベクトルが一つしか取
れない場合
仮定より 
 であり、
 であり、
 が存在する。そこで
 が存在する。そこで 
 とお
くと
 とお
くと  .
.
一方で 
 である(実際
 である(実際  は固有方程式の
重根だから、固有多項式
 は固有方程式の
重根だから、固有多項式 
 . ゆえに 
Hamilton-Cayley の定理から
. ゆえに 
Hamilton-Cayley の定理から 
 .)。よって
.)。よって 
 すなわち
 すなわち 
 .
.
これと 
 から
 から 
 とおくと、
 とおくと、 
 .
.   ,
,  は一次独立
だから
 は一次独立
だから  が存在して、
 が存在して、
 . これから
. これから
 
(III) 相異なる 2 虚根 
 (
 (
 ,
,
 ) を持つ場合
) を持つ場合
 に属する固有ベクトルの一つを
 に属する固有ベクトルの一つを  (
 (
 ) 
とする。
) 
とする。
 の実部、虚部を取ると、
 
の実部、虚部を取ると、
 ,
, 
 , 
それで
, 
それで  とおくと、
 とおくと、
 .
これから
.
これから
 
 ならば、
 ならば、
 は
 は  に関する周期関数で
あることが分かる(解軌道は楕円になる)。
 に関する周期関数で
あることが分かる(解軌道は楕円になる)。 ならば
 ならば 
 は段々原点から遠ざかり、
 は段々原点から遠ざかり、 ならば
 ならば 
 (
 (
 ) であることも分かる。
) であることも分かる。
 
 
 
 
 
 
