next up previous contents
Next: D.3.2 の場合の , Up: D.3 補足 Previous: D.3 補足

D.3.1 定数係数線形常微分方程式の解の公式, 行列の指数関数

定数係数線形常微分方程式の初期値問題 (1),(2) の解は一意で $ {\vec
x}(t)=e^{t A}{\vec x_0}$ で与えられる。ここで $ e^{t A}$ は行列の指数関 数というもので、次式で定義される:

$\displaystyle e^B = \exp B \equiv \sum_{n=0}^\infty \frac{B^n}{n!}.
$

いくつか具体例をあげると、 $ B=
\ttmat{\alpha}{0}
{0}{\beta}
$ の場合 $ e^B=
\ttmat{e^\alpha}{0}
{0}{e^\beta}
$ , $ B=
\ttmat{0}{-\beta}
{\beta}{0}
$ の場合 $ e^B=
\ttmat{\cos\beta}{-\sin\beta}
{\sin\beta}{\cos\beta}
$ , $ B=
\ttmat{\alpha}{-\beta}
{\beta}{\alpha}
$ の場合 $ e^B=
e^\alpha
\ttmat{\cos\beta}{-\sin\beta}
{\sin\beta}{\cos\beta}
$ となる(定義にしたがって計算してみれば、5 分もあれば確かめられるであろ う)。

後のために $ \exp(P^{-1}B P)=P^{-1}e^B P$ となることを注意しておく。


next up previous contents
Next: D.3.2 の場合の , Up: D.3 補足 Previous: D.3 補足
Masashi Katsurada
平成18年4月28日