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C.1.2 これからの目標

微分方程式は、他の諸科学への応用のみならずC.1、数学それ自体にとっても非常に重要ですC.2。ところが困ったことに、微分方程式は大抵の場合に、 良く知られている関数で解を表現することが出来ません。これは解が存在しな いということではありません。解はほとんどいつでも存在するけれども、それ を簡単な演算(不定積分を取る、四則演算、逆関数を取る、初等関数に代入す るなど)で求める -- いわゆる求積法で解く -- ことは、よほど特殊 な問題でない限り出来ない、ということです。

この困った状況をある程度解決するのが、解を数値的に求める方法です。こ の情報処理 II では、いくつかの基本的な数値解法を学んで、実際に常微分方 程式を解いてみます。これは計算機による数値シミュレーション C.3の典型例と呼べるものですし、 マスターしておくと役に立ちます。


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Masashi Katsurada
平成18年4月28日