4.1 説明用の (詰まらないけれど我慢してください) 例

$ [0,\pi/2]$ の範囲を $ 90$ 等分して、 各分点における $ \sin$, $ \cos$ の値を計算したデータ・ファイル “table.data” があったとする ($ 0^\circ$ から $ 90^\circ$ までの $ 1^\circ$ ごとの三角関数表)。
table.data

#度 sin cos (# から行末まではコメントとなる)
 0 0.000000 1.000000
 1 0.017452 0.999848
 2 0.034899 0.999391
 3 0.052336 0.998630
 4 0.069756 0.997564
 5 0.087156 0.996195
 (中略)
85 0.996195 0.087156
86 0.997564 0.069756
87 0.998630 0.052336
88 0.999391 0.034899
89 0.999848 0.017452
90 1.000000 0.000000

gnuplot> plot "table.data"  
とすると $ \sin$ のグラフが描ける。

点を結んで折れ線グラフにするには、 with lines (with l と短縮可) か、 with linespoints (with lp と短縮可) をつける4

なお with boxes とすると、棒グラフが描ける。
gnuplot> plot "table.data" with lines  

$ 1$, $ 3$ 列目のデータを選ぶには using 1:3 とする。 これで $ \cos$ のグラフが描ける。
gnuplot> plot "table.data" using 1:3 with lines  

関数のグラフ描画のときと同様に、複数データのプロットが出来る。 “,” で区切って並べるだけである。
gnuplot> plot "table.data" using 1:2 with lines,\ ← “\” でコマンドを次の行に継続できる
                 "table.data" using 1:3 with lines  

(この長たらしいコマンドにぞっとしている人に: 長いコマンドはファイルに入れてから実行しよう。 第 5 節 「コマンド・ファイルを実行する」を見よ。)

図 3: plot "table.data"
\includegraphics[width=7cm]{ex2.3.1.eps}

図 4: plot "table.data" with lines
\includegraphics[width=7cm]{ex2.3.2.eps}

図 5: plot "table.data" using 1:3 with lines
\includegraphics[width=7cm]{ex2.3.3.eps}

図 6: plot "table.data" using 1:2 with lines, "table.data" using 1:3 with lines
\includegraphics[width=7cm]{ex2.3.4.eps}

桂田 祐史