5 コマンド・ファイルを実行する

4.1 の例のように長いコマンドは 入力するのも大変で、 修正するのも、 後から再現するのも面倒である。 このような場合は、コマンドをファイルに書いておいて、 そのファイルを読み込んで中に書いてあるコマンドを実行させるとよい。

draw.g

# draw.g -- gnuplot コマンド・ファイル
set term postscript eps color
set output "sincos.eps"
plot "table.data" using 1:2 with lines,\
  "table.data" using 1:3 with lines
set term x11
replot

gnuplot を起動してから draw.g を load して実行
oyabun% gnuplot
(ターミナルから gnuplot を起動する。)
gnuplot> load "draw.g"

あるいは、 次のように gnuplot を起動するときの引数に指定して実行することもできる。
draw2.g を実行
oyabun% gnuplot draw2.g
この場合、 gnuplot はコマンド・ファイル draw2.g の実行が終わると、 すぐに終了してしまうので、画面で確認したい場合は、 pause コマンドをはさんでおくとよい。
draw2.g

# draw2.g --- gnuplot 用のコマンド・ファイル
set term postscript eps color
set output "sincos.eps"
plot "table.data" using 1:2 with lines,\
     "table.data" using 1:3 with lines
set term x11
replot # 再描画
pause -1 "hit Enter key"
ここでは pause -1 "hit Enter key" とすることで、 画面に “hit Enter key” と表示して、 キーボードから Enter キーが入力されるまで待っている。

あるいは、pause -1 "hit Enter key" 無しでも、
oyabun% gnuplot draw2.g -
のように、 draw2.g の後に、標準入力 '-' を指定しておけば、 プロンプト gnuplot> が出て、入力待ちに出来る、 というテクニックもある。



桂田 祐史