(このページに書いてある内容は古く、ほとんど無駄です。 次のセクションを見て下さい。)
LATEX 文書で、「銈」 という文字を使いたくなった (岩波数学公式の著者「宇田川銈久」を書くため -- アマゾンでは化けてますね)。 これは JIS 第3水準に含まれる (JIS 第1, 第2水準に含まれない) 文字なので、 一工夫が必要である。 以前
TEX 文書へのある漢字の入力 (otfパッケージの利用)で書いたように、OTFパッケージを使うには
\usepackage{otf} |
\UTF{9288} |
その番号はどうやって調べる? 幸い、銈という字のあるWWWページを見つけられたので、 検索エンジンにコピペして
https://moji.tekkai.com/zoom/%E9%8A%88/page.htmlというページに行き着き、コードを調べることが出来た。
今回のように1文字だけなら、こういう具合に調べれば良いけれど、 数が増えると大変だ。 文字コードを調べるのはサボるようにすべきだ。
実は今回、 utf8toutf という角藤氏作成の変換ツールを久しぶりに掘り出して使ってみた。
$ cat testutf0.tex \documentclass{jarticle} \usepackage{otf} \begin{document} 銈 \end{document} $ utf8toutf testutf0.tex \documentclass{jarticle} \usepackage{otf} \begin{document} \UTF{9288}% \end{document} $ |
Unicode を使う必要があるならば、 もう upLaTeX を使いなさい、ということかな? 久しぶりに試してみるか。
testutf.tex |
\documentclass[uplatex]{jsarticle} \usepackage[uplatex,jis2004]{otf} \begin{document} 銈 \end{document} |
uplatex testutf.tex dvipdfmx testutf.dvi |
無事動いた。乗り換えを検討するのかなあ? (イマイチ踏ん切りがつかない)
実は説明が面倒なのでサボるが、 verbatim環境の中で Unicode を用いないと表示出来ない文字を使う場合は \safecaret コマンドを使う必要がある。
\usepackage{pxbase} % \safecaret を使うのに必要 \usepackage[bxutf8]{inputenc} \usepackage{otf} \safecaret |
桂田 祐史