42 備忘録: Mew にパスワード入力を助けてもらう

最近のメール・サーバーは一々パスワードを尋ねて来る。 複数のメール・サーバーを使っていると、相手をするのがしんどい。


Emacs の中で使えるメーラーである Mew のマニュアルによると、 Mew には二つの機能が用意されていて、選択できる。

(1)
パスワードをメモリに一時的に蓄える。ファイルには書き出さない。
(2)
パスワードをメモリに Mew が起動している間中蓄える。 Mew/Emacs の終了時に、 パスワードを暗号化しファイル (.mew-passwd.gpg) に書き出す。

ものぐさなので、(2) を採用する。 こうすると、 Mew 起動時に Master パスワードを1回入力するだけで良くなるはず。 実際、これまで無事に出来ていたのだが、 /usr/local/ 壊してからうまく行かなくなっていた。 色々見直し。

今回設定方法を記録しておく。

(a)
~/.mew.el
(setq mew-use-master-passwd t)
と書くことで、Mew に (2) を選択することを伝える。
(b)
GNU PG の設定が必要になる。 ~/.gnupg/gpg.conf
#no-auto-key-retrieve
keyserver-options no-auto-key-retrieve
auto-key-locate local
これまでは以上で良かったのだが、今回 Gnu PG を新調したせいか、 “Pinentry Mac” とかいうウィンドウが出て来て、 パスワードを尋ねられるようになった。 リモート・ログインしているとき、困ってしまう。
(c)
~/.gnupg/gpg-agent.conf
pinentry-program /usr/local/bin/mew-pinentry
と設定したら、emacs の中で尋ねてくれるように戻った。

注: 設定を有効にするには gpg-agent を再起動する必要がある。
gpg-agent の停止
gpg-connect-agent killagent /bye
gpg-agent の起動
gpg-connect-agent /bye

これまで設定 (c) なしで使えていたのはなぜ?という疑問はあるが、 とりあえず結果オーライ。


(メモ) 保存した内容は gpg -d /Mail/.mew-passwd.gpg とすると復号できる。



桂田 祐史