1.2 現象数理研究IIですること

既に説明したように、現象数理研究IIの金曜4限には、 おもにコンピューター実習をする。 卒業研究で偏微分方程式に関係するテーマを選べるように (選択肢を広げるために)、 簡単な偏微分方程式を解いて、 その結果を可視化・分析・レポートできるようになるのが目標である。


数値計算の方法としては、以下を考えている。

まずは差分法で「発展系の数値解析」の輪講と、 そこに載っている計算例を再現することから始める。

「発展系の数値解析」は空間1次元の熱方程式を扱っているが、 波動方程式や空間2次元 (長方形領域、円板領域など) の話は

「桂田研卒研ノート 差分法」
http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/labo/text/#fdm
に解説がある (過去の卒研で分かったことのまとめ)。 「『発展系の数値解析』に加えること」, 「熱方程式に対する差分法 I -- 区間における熱方程式」, 「熱方程式に対する差分法 II -- 円盤領域、円柱領域、球領域における熱方程式」, 「波動方程式に対する差分法」 など。

サンプル・プログラム置き場として、

「公開プログラムのページ」
http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/program/
を紹介しておく。


(差分法で空間2次元の場合に深入りするよりは、 有限要素法を学ぶ方が実践的かもしれない。)


有限要素法については、

「FreeFem++ の紹介」
http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/labo/text/welcome-to-freefem/
という “紹介文書” を書いた。その内容をゼミの時間に説明するつもり。 その後、輪講形式で勉強できるようにしたいけれど…



桂田 祐史