率直に言って、 TEX は最初の設計時に図のことをあまり考慮していなかった感じで、 TEX で図を扱うのはやや不便に思われる。 従来は PostScript データにしてから取り込むのが普通であったが、 最近は直接画像データを取り込めるようになりつつある。
以下、二つの方法を紹介する。 2.2 で説明した方が新しく、 特に Mathematica で作ったグラフィックスを取り込むのに適していると思われる (Mathematica の最近のバージョンの生成する PostScript データは、 サイズが巨大で、TEX でうまく処理できないことがある。 Mathematica で3次元空間内の曲面を使う場合は、 JPEG で出力して、それを PostScript に変換するなどの迂回手順が必要になる。 円錐曲線の議論をする場合、大抵は線画だけで済むので、 Mathematica でも迂回は不要かもしれない。)。