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2.3 数値をきれいに表示

数列の数値を眺めていると、 ある程度収束している様子が「見える」ことがあります。 誤差が少なくなる(精度が向上する)につれて、 上の方の桁の数字は動かなく (極限値の数字と等しく) なります。 つまり変化するのは、下の方の桁だけになる、ということです。

そのことを観察するには、数値をきれいに並べて表示するのが有効です。

十進BASICでは PRINT USING 文を活用すると良いかも。 次に説明することを実行して、 $ e$ の値を100桁だけ表示するようにプログラムを書き直してみましょう。

表示する桁数の指定
例えば変数 S の値を小数点以下 10 位まで表示させるには、 PRINT USING という命令を利用して
  PRINT USING "#.#########": S
(小数点 . の後に # が 10 個続いています。)
とすればOKです。 十進BASICを OPTION ARITHMETIC DECIMAL_HIGH として、 10進1000桁モードで利用する場合、 単純に PRINT で表示すると1000桁表示されてしまい、 逆に面倒です。こういう場合は、 小数点以下100位 (あるいは少し余裕を見て 110 位とか) まで 表示するのが良いでしょう。 そのためには、# を 100 個並べて
  PRINT USING "#.#######(中略)#####": S
(小数点 . の後に # を 100 個続ける…)
としても良いですが、# を 100 回数えながらタイプするのは面倒ですね。 少し手助けしておきます。 文字列演算機能を利用して (文字列の連結演算子 &, 文字列を指定した回数繰り返す REPEAT$())、 次のようにしてみましょう。
  FMT$="#."&REPEAT$("#",100)

  PRINT USING FMT$: S

なお、FMT$, REPEAT$()$ は、 変数や関数が文字列である場合に名前の末尾につける決まりになっている文字です。


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桂田 祐史
2013-06-12