卒研などで、 数学史的な話題や、 理科がらみの話題を取り上げることが (少ないながら) あるのですが、 そういう課題をしたとき、 ほとんど例外なくコンピューターは強い見方になってくれました。
数学は出来上がってしまうと省エネ走行も出来るけれど、 発展途上ではたくさんの計算が必要で、 そういう計算の追試をさぼると、 昔の人がどう考えたか分かり辛いようです。 昔の人とまったく同じように計算することが難しかったりします (何十年も計算したような人がいて、 それと同じことをするのは無理ですね) が、 コンピューターを使えばかなりのことが再現出来ます。 このことは私に取っては意外な発見でした。
一方で、理科ですが、理論的なことを検証するために、 以前だったら実験や観測をしたところで、 コンピューターシミュレーションという選択肢が出て来たのは重要だと思います。 空はなぜ青いとか、海の波はどうしておこるとか、 虹はなぜどのように発生するとか、 説明を聞いても今ひとつ納得できないと感じられたことに、 計算によって迫ることはものごとの良い理解の仕方となるのではないでしょうか。