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数学は元々は計算することから始まったに違いありませんが、
高度な発展を遂げて、
今では、あたかも計算しないで、ものごとを調べることが発達しています。
今では、
計算しない数学こそが本当の数学であると信じている数学者もかなりいるようです。
一方で、コンピューターの登場は、
様々なことを可能にしてきましたが、数学においてもそれを活用することで、
これまでは出来なかったことが可能になり、
さらなる進歩が期待できる、と考えている人達もいます。
私自身の考えを述べておきます。
- 具体的な計算以外の方法で何かを明らかにする方法の重要性を否定する気はありません。
- 一方で、 計算も大事、
というか、計算すること重要性が低くなったわけではないと考えています。
- 実は大抵の思考が広い意味の計算であると信じています
(この辺は Alan Turing の考え方に素朴に心酔しているのかもしれません)。
- 長い目で見れば、
コンピューターの利用は数学の世界に根を下ろすと想像しています。
私自身はその方向に歩いて行く、
そういう時が来ることを早める方向の努力をしたい、
と思っています。
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桂田 祐史
2012-07-18