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画像の電子化

コンピューターのディスプレイは、色 (明暗込み) をつけた点 (ピクセル あるいはドット) の集まりとして構成されている (カラー・ ディスプレイ上の 1 ピクセルは R, G, B (red, green, blue) に光る 3 つの 小さな点で構成されることが多い)。 各ピクセルの色情報を数値化して、それを集めることによって画像情報を デジタル・データとして表現できることになる。

例えば、実習に用いているワークステーションのディスプレイ画面は、縦横 約 1000 ピクセルずつ2、つまりおよそ 100 万ピクセルからなっていて、各ピクセルは256 の 色がつけられる。ピクセル数は最近のワークステーション、パソコンでは大体この 程度である (やや高級なもので 1600×1200 程度)。色数は 256 色は現在では最 低線で、これは 1 ピクセルの色を 8 ビットで表わすからで、16 ビットの場合は 65536 色、24 ビットの場合は約 1600 万色となる3

この素朴な方法で 1 画面分の画像を記録したファイルのサイズはいくらにな るか計算してみよう。すぐに分かることは

画像を記録したファイルはサイズが大きい。

そこで、

画像の記録にはデータの圧縮が不可欠
になる。デジタル・データの圧 縮には、
(1) 可逆な圧縮
オリジナルのデータが完全に復元できる圧縮法 4
(2) 不可逆な圧縮
オリジナルのデータが完全には復元できない圧縮法 -- うまくやると圧縮後のデータのサイズを非常に小さくすること ができる
の二つがある。 画像の場合は、オリジナルと多少違っていても、十分役立つことが多いため、 不可逆な圧縮が採用されることが多い。 色々な圧縮法があり、 画像データのフォーマットも実に多くの種類がある。

画像データは不可逆な圧縮をすることでサイズをかなり小さくできる。

画像圧縮技術は特許などがからんで「取り扱い注意」の部分がある。





Masashi Katsurada 平成13年6月21日