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要点: インターネット上のコンピューターを指定するには DNS という仕組
みを使う
TCP/IP においては、IP アドレスと言う 4 バイトの数値で、コ
ンピューターを識別するが、これは人間が使うのには不便なので、
- 各コンピューターにホスト名 (host name) と呼ばれる名前をつける
- ホスト名と IP アドレスの対応表を用意する
ことで、通常は、人間はホスト名を使い、コンピューターは IP アドレスを使
い、必要に応じて両者を相互に変換する、という仕組みになっている(例えば、
数学科で一番大きなコンピューターは oyabun というホスト名を持ち、その 
IP アドレスは 133.26.132.30 である)。
MIND (明治大学内ネットワーク) に接続する各コンピューターは、ホスト名
のみによる識別が可能になっている。(例えば ``waltz'' というホスト
名を持つコンピューターは一台しかない。MIND のすべてのコンピューターは
ホスト名 ``waltz'' のコンピューターがどこにあるか=waltz の 
IP アドレスがいくつであるか、知っている。)
ところが、インターネットには、無数のコンピューターがあるので、簡単な
ホスト名だけで、すべてのコンピューターを識別することは困難である。その
ために作られたのが、domain name system (DNS) という仕組みである。
  DNS では、
- インターネットを複数のドメインと呼ばれるものに分割して、ホスト名と 
IP アドレスの対応表はドメインごとに管理する分散データベースとして実現
する。
- インターネット上のコンピューターは、ホスト名にドメイン名を添えること
で一意的な名前をつけることにする。
のような仕組みになっている。ちなみに明治大学内のネットワークには``meiji.ac.jp'' というドメイン名が付けられている。
実際には、meiji.ac.jp というドメインはいくつかのサブドメインに分
割して管理されている (つまり DNS の名前の空間は階層構造を持っている)。サ
ブドメイン名としては、isc (情報科学センター), cs (情報科学科), math (数
学科), mind (MIND)などがある。例えば、情報科学センターにある sagami2 は sagami2.isc.meiji.ac.jp という名前。
 
 
 
 
 
   
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Masashi Katsurada 
平成20年10月18日