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B. WWW 用語集

WWW については「百聞は一見にしかず」である。まず Netscape などの WWW ブラウザーを使っているのを見せてもらってから、説明を読む or 聴くのがよ い。

以下では「用語集」の形で WWW についてまとめておく。

WWW
ワールド・ワイド・ウェッブWorld Wide Web の略だが、今では単に Web (ウェッブ) と読まれることが多い。
インターネット上のリソース5を「リンク」し たハイパーテキスト6、またはそれを扱うシステムのこ と。ヨーロッパ素粒子物理学研究所 (CERN) で開発された。
リソースとしてはテキストだけでなく画像、映像、音声などのいわゆるマル チメディア・データが扱える。
リンク
WWW のページ (ハイパーテキスト) の中で、別のインターネット・リソースを 後述の URL で指定しておいて、マウスの操作一発でそのリソースを参照する という仕掛けのこと。ハイパーリンクとも言う。
伝統的な書籍であれば、短ければ引用も可能だが、そうでない場合は「○○ という文献の△ページ☆行目を参照」と書くくらいのことしか出来ず、その場 合、その情報に実際にアクセスする(探して読む)のは、読者の努力に任される わけであるが、WWW ではマウスのクリック一発で実際に参照情報にアクセスす ることが出来、操作性に格段の相違がある。
ホームページ
WWW では、個々のハイパーテキスト・データを WWW ページ (あるいは単にペー ジ) と呼ぶが、ある一つの WWW サービスの玄関に相当するページをホームペー ジと言う (「トップページ」という呼び方もある)。
(明治大学のホームページ、明治大学数学科のホームページ、桂田祐史のホー ムページ、などなど。)
最近は玄関に相当しないページもホームページと呼ばれることが多くなった (WWW そのものをホームページという人まで現れた。言葉の濫用?)。
HTML
Hyper Text Markup Language. WWW のページを記述するための言語。
URL
``Uniform Resource Locator'' の略。直訳すると「統一的なリソー ス指示法」。インターネット上の各種リソースの「場所」を統一的な仕方で指 定するフォーマット、あるいはそのフォーマットによる実際の「場所の指定」 のこと。
http://www.meiji.ac.jp/index.html 明治大学のホームページ
http://www.sony.co.jp/index.html ソニーのホームページ
http://www.nasa.gov/index.html NASA のホームページ
http://www.asahi.com/index.html 朝日新聞のホームページ
http://home.netscape.com/ Netscape Comm. のホームページ
ftp://ftp.iij.ad.jp/ 有名なプロバイダー IIJ の ftp サーバー
gopher://gopher.ncc.go.jp/ 国立がんセンターの gopher サーバー
file:/home/mk/internet.tex ローカル・ホストの ``/home/mk/internet.tex''
  というパス名のファイル

などの例からも大体の「形式」は分かるが、一般には
スキーム名:ホスト名.ドメイン名[:ポート]/パス名[?検索条件]
という形式になっている7。 スキームは、データの転送の仕方を表す (``http'' はハイパーテキス ト転送プロトコル、``ftp://'' はいわゆる ftp (ファイル転送プロト コル)、 ``file'' はローカルなファイルへのアクセス)。コンピューター (ホスト)を指定するには、ドメイン・ネーム・システム (DNS, 付録で解説) が用いられる。
プロトコル
通信の世界では、通信のための取り決め、と言った意味。 http = Hyper Text Transfer Protocol, ftp = File Transfer Protocol, etc.
WWWブラウザー
WWW のデータを「見る」ためのソフト。 大抵は GUI (graphical user interface) を持ち、マウスの操作で色々なこと が出来る。Mosaic, Netscape, Internet Explorer, Lynx, WebBoy, w3m など (星の数とは言いませんが沢山あります)。
ホスト
コンピューター・ネットワークの世界では、コンピューターのことをホスト (host) と呼ぶことが多い。
DNS
domain name system, あるいは domain name service の略。 ホスト名、ネットワーク名の分散型データベース・システム。 ホストをドメインと呼ばれるグループに分ける階層を作成し、インターネット 上の各コンピューターに対して、ドメイン名を割り当てる仕組み。(インター ネット上のホストとネットワークの数は膨大なものになり、一箇所で集中管理 することは難しいので、それを解決するために作られた。) DNS のサーバーを ネーム・サーバーと呼ぶ。
ネット・サーフィン
WWW のページをリンクを辿ってあちこち渡り歩くことを、気取ってこう言う。 もともとは、ケーブル・テレビが普及したアメリカの「チャンネル・サーフィ ン」という言葉の連想から来た言葉だとか。


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Masashi Katsurada
平成20年10月18日