 
 
 
 
 
   
(問10の添削を終えたあとに…)
 
 
 
|  | ![$\displaystyle = \frac{1}{3} \left(6+\frac{7 6^{2/3}}{\sqrt[3]{-9+i \sqrt{1977}}}+\sqrt[3]{6 i \left(\sqrt{1977}+9 i\right)}\right),$](img101.png) | |
| ![$\displaystyle \quad 2-\frac{\left(1+i \sqrt{3}\right) \sqrt[3]{-9+i \sqrt{1977}}}{6^{2/3}}+\frac{-7+7 i \sqrt{3}}{\sqrt[3]{6 i \left(\sqrt{1977}+9 i\right)}},$](img102.png) | ||
| ![$\displaystyle \quad 2+\frac{i \left(\sqrt{3}+i\right) \sqrt[3]{-9+i \sqrt{1977}}}{6^{2/3}}+\frac{-7-7 i \sqrt{3}}{\sqrt[3]{6 i \left(\sqrt{1977}+9 i\right)}}.$](img103.png) | 
 
![\includegraphics[width=10cm]{eps/graph1m6m2p24.eps}](img105.png) 
 
 でも
でも でもないので)、
一方 0 は固有値でないので (もし0が固有値ならば
でもないので)、
一方 0 は固有値でないので (もし0が固有値ならば  のはず)、
不定符号であることが分かる。
 のはず)、
不定符号であることが分かる。
 ,
,  の実対称行列の符号の判定には色々な解き方がある。
以下に一つのお勧めを示す (「行列式作戦」と呼ぶことにする)。
2次の行列の場合は、
2次方程式作戦で必ず解けるわけであるが、
3次の行列の場合は、
固有多項式が3次式で簡単には解けないので
(もっとも根の符号の決定は微積分を利用して求めることは
出来るというツッコミはあるだろうが)、
行列式作戦 (首座小行列式
 の実対称行列の符号の判定には色々な解き方がある。
以下に一つのお勧めを示す (「行列式作戦」と呼ぶことにする)。
2次の行列の場合は、
2次方程式作戦で必ず解けるわけであるが、
3次の行列の場合は、
固有多項式が3次式で簡単には解けないので
(もっとも根の符号の決定は微積分を利用して求めることは
出来るというツッコミはあるだろうが)、
行列式作戦 (首座小行列式  の符号を調べる方法) が有力と思う。
 の符号を調べる方法) が有力と思う。
 の行列式を計算して、正値が負値か判定する。
次の (a) と (b) が良く知られた基本的事項である。
 の行列式を計算して、正値が負値か判定する。
次の (a) と (b) が良く知られた基本的事項である。
 が正値
 が正値  
 
 
 
 (言い換えると
  (言い換えると  がすべて正)
 がすべて正)
 が負値
 が負値  
 
 
 
 (言い換えると、
 
(言い換えると、 (
 (
 ) の符号は順に
) の符号は順に
 ,
,  ,
,  ,
,  ,
,  )
)
 が
 が 次のときは、
次のときは、
 の符号で簡単に完全に判定できる。
 の符号で簡単に完全に判定できる。
 が不定符号
 が不定符号  
  .
.
 の固有値を
 の固有値を  ,
,  とするとき、
 とするとき、
 であるから、
 であるから、
 と
 と  は異符号である。
まとめると、
 は異符号である。
まとめると、
|  次実対称行列の符号の判定 | 
| 
  ,  ということは起り得ない。  という形をしているので、  となり、  から  が導かれる。) | 
 が
 が 次の場合。
もし
次の場合。
もし 
 ならば、0 は固有値でなく、
ここまでの過程で正値でも負値でもないと分かっているので、
 ならば、0 は固有値でなく、
ここまでの過程で正値でも負値でもないと分かっているので、
 は不定符号である。
 は不定符号である。
 ならば、
0 が固有値である。この場合、
 ならば、
0 が固有値である。この場合、
 の固有多項式
 の固有多項式 
 は
 は  を因数に持つので、
 を因数に持つので、
 と因数分解できて、
 と因数分解できて、
 は2次式なので、すべての固有値が必ず計算出来る。
 は2次式なので、すべての固有値が必ず計算出来る。
|  次実対称行列の符号の判定 | 
| 
 | 
 に対して
 に対して  を計算して、
すべて正数になるか、
負数から始まって負と正が交互に続くかの判定をすることで、
正値か負値か完全に判定できる。
そうならなかった場合、
 を計算して、
すべて正数になるか、
負数から始まって負と正が交互に続くかの判定をすることで、
正値か負値か完全に判定できる。
そうならなかった場合、 を計算する。
 を計算する。
 であれば、不定符号である。
 であれば、不定符号である。
 の場合は少々面倒である。
 の場合は少々面倒である。
 
 
 
 
