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の における全微分係数は、
もし存在するならば一意的であることを示せ。
証明のために、行列のノルムを導入し、その性質を一つ紹介する。
とするとき、
とおき、これを のノルムとよぶ。
の元 を、自然に (強引に?) の元に対応させたとき、
その ( における) ノルムと は一致することから、
等号成立
などが成立することは明らかである。
Proof.
の第
行ベクトルを転置したものを
とする。
であり、
Schwarz の不等式から、
ゆえに
定理の証明は次回に回す。
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Masashi Katsurada
平成23年6月2日