高橋秀俊, 森正武の研究として名高い2重指数関数型 積分公式 (double exponential formula) を解説する。
 
 
 を用いて
変数変換
 を用いて
変数変換
 
 
この積分に台形公式を適用すると
 
 をどう選択するのが良いだろうか?話を簡単にするために
 をどう選択するのが良いだろうか?話を簡単にするために  は
固定しておくことにする。
 は
固定しておくことにする。 は無限和なので、実際の計算では
 は無限和なので、実際の計算では
 
 
 とするとき、
 とするとき、
 は速く
 は速く  に減衰することが望まれる。ところがあまり急激に
 に減衰することが望まれる。ところがあまり急激に
 が減衰すると、刻み幅
 が減衰すると、刻み幅  が相対的に大きくなり、逆に精度が
落ちると考えられる。離散化誤差
 が相対的に大きくなり、逆に精度が
落ちると考えられる。離散化誤差
 
 がほぼ等しくなるところで無限和を切ると仮定して解析を
行うと、
 がほぼ等しくなるところで無限和を切ると仮定して解析を
行うと、
念のため: (2.2) はもちろん
 
 が
 が  ,
,  のとき
 のとき  ,
,  に
急速に近づくことにもなる。
 に
急速に近づくことにもなる。
桂田 祐史