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0.0.0.6 2(改訂)の解答

(1) 変数分離形としても解けます: $ \dfrac{\Dy}{y}=\Dx$ より $ \log\vert y\vert=x+C$ ($ C$ は積分定数) なので $ \vert y\vert=e^{x+C}=e^C e^x$. これから $ y=\pm e^C e^x=C' x$ ($ \pm e^C$$ C'$ と置いた). あるいは一階線形微分方程式 $ y'=a(x) y$ と考えて、 解の公式 $ y=C e^{A(x)}$, $ A(x):=\dsp\int a(x)\Dx$ を使ってもよい。 また定数係数1階線形常微分方程式としても解けます(特性根は $ 1$ なので、 $ y=C e^{1x}=C e^x$ が一般解)。

(2) 定数変化法を用います。$ y=C(x)e^x$ とおくと、

$\displaystyle \frac{\D y}{\D x}=C'(x)e^x+C(x)e^x=C'(x)e^x+y
$

なので、$ y$ が微分方程式の解であるためには、 $ C'(x)e^x=(x-2)e^x$ であればよい。これから $ C'(x)=x-2$. ゆえに $ C(x)=\dfrac{x^2}{2}-2x+D$ ($ D$ は任意定数). ゆえに $ y=\left(\dfrac{x^2}{2}-2x+D\right)e^x$.


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Masashi Katsurada
平成20年1月19日