標準正規分布  に従う確率変数
 に従う確率変数  を考える。その確率密度関数
は
 を考える。その確率密度関数
は  ,
, 
 として
 として
 
残念ながら 
 の原始関数は求められないので、
 の原始関数は求められないので、
 
 は使えない。
 は使えない。
そこで、従来は数表を用意するのが普通であった。 例えば教科書の p. 55 にある数表は
 
また被積分関数が偶関数であるから  は奇関数である。
 は奇関数である。
数表があるとき、公式 (6), (7) を用いれば、 確率は簡単に計算できる。例えば
 
 
最近は電卓でも計算できるようになっているし、プログラミング言語のライ ブラリィ関数にも用意されている。
| 余談: erf() | |
| プログラミング言語 C の数学関数ライブラリィには、
erf(), erfc() という関数が用意されていることが多い
(Mathematica にもあるみたい)。 
   
    を計算する関数が欲しければ次のようなプログラムを書けばよい。 
 (老婆心: erfc() を用意するのは桁落ち対策でしょうね。) | 
