8 確率変数の演算

実数値確率変数の和、差、積などが定義できる。

$ X$, $ Y$ を同じ標本空間 $ U$ で定義された実数値確率変数とするとき、 その $ X+Y\colon U\to\R$

$\displaystyle (X+Y)(x)=X(x)+Y(x)$   $\displaystyle \mbox{($x\in U$)}$

で定義する。同様にその $ X Y\colon
U\to \R$

$\displaystyle (XY)(x)=X(x)Y(x)$   $\displaystyle \mbox{($x\in U$)}$

で定義する。


\begin{jtheorem}\upshape
$a$, $b$ を定数とするとき
\begin{enumerate}\U...
...item $E(X+Y)=E(X)+E(Y)$.
\item $V(aX+b)=a^2 V(X)$.
\end{enumerate}\end{jtheorem}

\begin{jtheorem}\upshape
$X$ と $Y$ が独立ならば
\begin{displaymath}
E(X Y)=E(X) E(Y).
\end{displaymath}\end{jtheorem}



桂田 祐史