課題2

2次元非圧縮ポテンシャル流の定常流で、流体の占める領域 $ \Omega$ と、 その境界 $ \Gamma=\rd\Omega$ での流速の法線成分 $ v_n:=\bm{v}
\cdot\bm{n}$ が分かっている場合に、速度ポテンシャル $ \phi$、 流れ関数 $ \psi$ を計算して、等ポテンシャル線、流線、速度場を可視化せよ。 領域$ \Omega$と境界値(流速の法線成分) $ v_n$ は、 自分で興味のあるもの、自分の都合の良いものを選んで良い (後の注意を読んでおくこと)。


$ \phi$ は、ポテンシャル問題 (ここでは Laplace方程式のNeumann境界値問題)

(1)   $\displaystyle \Laplacian\phi=0$   (in $ \Omega$)
(2)   $\displaystyle \frac{\rd\phi}{\rd\bm{n}}=v_n$   (on $ \Gamma$)

の解である。

ポテンシャル問題 (1), (2)を解いて、等ポテンシャル線と速度場 $ \bm{v}$ を求めるサンプル・プログラム potential2d-v0.edp を公開してある。
potential2d-v0.edp は、ターミナルで次のようにして入手する
curl -O http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/complex2/potential2d-v0.edp

大筋は、 $ \Omega$$ v_n$ を自分が決めたものにするようにプログラムを書き換えれば良い。 (弱形式は変更する必要がない。) 自由度は高いので、 工夫・遊び心発揮を期待する。


(過去の例では、円を楕円にするような(一見)安直な選択があったが、 そういう人の多くは、 $ \dsp\int_{\rd\Omega}v_n\;
\D\sigma=0$ を満たす $ v_n$ が見つけられなかったりしていた。)


流線の書き方には色々なやり方がある (一つくらいノーヒントの問を入れておくことにする)。 選んだ問題によっては、分かりやすい図が描けるように調整が必要な場合もある。



Subsections

桂田 祐史