Green の第2積分公式
を利用して、次のGreen の第3積分公式を得る
(証明の詳細は略するが、
関数論の Cauchy の積分公式の証明のように、
を中心とする球を除いた領域で Green の公式を適用してから、
球の半径を 0 に近づける。詳しくは桂田[3]の§3.5を見よ。)。
(
の場合は左辺第3項は主値積分である。)
- (a)
- が
を満たすならば、
に対して、
すなわち、 が調和関数であるとき、
,
の での値が分かれば、
の値がこの式で求まることになる
(正則関数の Cauchy の積分公式に似ていて、使いでのある公式)。
境界条件から半分は分かっているので、
もう半分求めれば良いことになる。
以下は細かい話になるが: 例えば
のとき、
これから 上で
を求めることが出来る。
- (b)
- が の近傍で 0 ならば、
に対して、
この事実を超関数解釈すると
となる。
桂田 祐史