関数論には、領域の等角写像 (写像関数) という重要な概念がある。 与えられた領域 に対して、 円盤領域のような簡単な標準領域 に双正則に写す正則な関数 が存在するとき、 を の等角写像、あるいは写像関数と呼ぶ。
ここで が双正則であるとは、 正則であり、逆関数が存在し、逆関数 も 正則であることをいう。
「 内の単連結領域 で、 とは異なるものに対して、 の写像関数 が存在する」という Riemann の写像定理を紹介する。
特に が Jordan 閉曲線で囲まれた領域の場合に、 はあるポテンシャル問題の解を使って表せることを紹介する。 ポテンシャル問題の数値解法と合わせると。 写像関数の数値計算法が得られる。