Green の第2積分公式
を利用して、次のGreen の第3積分公式を得る (証明の詳細は略するが、 関数論の Cauchy の積分公式の証明のように、 を中心とする球を除いた領域で Green の公式を適用してから、 球の半径を 0 に近づける。詳しくは桂田[7]の§3.5を見よ。)。
( の場合は左辺第3項は主値積分である。)
すなわち、 が調和関数であるとき、 , の での値が分かれば、 の値がこの式で求まることになる (正則関数の Cauchy の積分公式に似ていて、使いでのある公式)。 境界条件から半分は分かっているので、 もう半分求めれば良いことになる。
以下は細かい話になるが: 例えば のとき、
これから 上で を求めることが出来る。
この事実を超関数解釈すると となる。
桂田 祐史