4.1 はじめに

関数論には、領域の等角写像 (写像関数) という重要な概念がある。 与えられた領域 $ \Omega $ に対して、 円盤領域のような簡単な標準領域 $ D$ に双正則に写す正則な関数 $ \Phi\colon
\Omega\to D$ が存在するとき、 $ \Phi$ $ \Omega $ の等角写像、あるいは写像関数と呼ぶ。

ここで $ \Phi\colon
\Omega\to D$ が双正則であるとは、 正則であり、逆関数が存在し、逆関数 $ \Phi^{-1}\colon D\to\Omega$ も 正則であることをいう。

$ \mathbb{C}$ 内の単連結領域 $ \Omega $ で、 $ \mathbb{C}$ とは異なるものに対して、 $ \Omega $ の写像関数 $ \Phi$ が存在する」という Riemann の写像定理を紹介する。

特に $ \Omega $ が Jordan 閉曲線で囲まれた領域の場合に、 $ \Phi$ はあるポテンシャル問題の解を使って表せることを紹介する。 ポテンシャル問題の数値解法と合わせると。 写像関数の数値計算法が得られる。

桂田 祐史
2018-06-18