Laplace 方程式
の境界値問題を
ポテンシャル問題という。
正則関数の実部・虚部は調和関数 (ラプラス方程式の解) であるため、
関数論のあちこちの重要な場面でポテンシャル問題が登場する。
(2次元渦無し非圧縮流の速度ポテンシャル
は、
Laplace 方程式のNeumann境界値問題
以下では、これを少し一般化した Poisson 方程式の境界値問題 (3), (4), (5) を考える。
実は、この問題は非常に筋の良い問題である。 そのため、様々な数値計算法が適用出来る。 この講義では、(1) 差分法, (2) 有限要素法, (3) 基本解の方法を紹介する。
ポテンシャル問題の数値計算については、 解説文書「ポテンシャル問題の数値計算」 (http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/complex2/potential.pdf) にまとめる予定で、 差分法 (とサンプル・プログラム)については、そちらを参照のこと。
この節では、有限要素法による数値計算を説明する。
桂田 祐史