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の値を固定するごとに、
を
の関数として、
で展開できる。つまり
と表わすことができる。
そして任意の
について、
自身が
差分方程式
を満たさなければならない。
実際に
に代入すると
|
(2.17) |
![$\displaystyle b_n(t+k)-2b_n(t)-b_n(t-k)=\lambda\left[-4\sin^2\frac{n\pi h}{2}\right]b_n(t)$](img190.png) |
が得られる。
これは
をパラメーターにもつ、2階の線型差分方程式である。
一般解を求めるには、
とおいて代入すればよい。
これから
|
(2.18) |
 |
とするとき、右辺は 0 以上
以下の数となるので、
この方程式の解
は実数となる。
最小の正の解
を
と書こう。
すると他の
については、

s.t.
すると、
の値としては
の二通りしかない。
(2.19) の一般解は
ゆえに
の、
の形をした解は
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Masashi Katsurada
平成14年11月29日