4 MacPorts

「MacPortsまとめ (2022年版)」 も参考にしてください。


(繰り返しになるけれど) 現象数理学科 Mac は、 MacPorts をインストールした上で渡されているはず。

Mac Ports は、通常は以下のようにして更新が出来る。
ターミナルでこのコマンドを入力する
sudo port selfupdate
sudo port upgrade outdated
(久しぶりにやると結構時間がかかります。 心配になるかもしれないけれど、動いている限りは順調、順調と思うこと。)

sudo を知らない人に
sudo はコマンドを管理者権限で実行するためのコマンドである。 最初に sudo を用いるとき、 その意味を理解しているかどうか警告される。

パスワード入力を求められる。 パスワードの後に enter(return) を入力する。 パスワードを打っても(盗み見されないよう)画面には表示されないことに注意する。

パスワードを入力してしばらくは (5分?)、 パスワードなしで sudo コマンドが使える。

macOS をアップグレードした場合、 Mac Ports の再インストールを勧められる場合もある。 その場合は

Migrating a MacPorts installation (移住の手引きみたいなもの?)
を参考にしよう。以下に要点を書いておく
  1. Xcode と Xcode command line tools をインストール
    高速なネット接続のあるところで、時間に余裕のあるときに実行するのがオススメ。 実質的には自宅となりそう (最近のキャンパスのネットの混雑はひどいから)。 Xcode のアップグレードは、システムから勧められているはずなので、それに従う。 アップグレードしたら Xcode を一度起動すると、 ライセンスへの同意(Accept)を求められるので、それに応じる。 続いて必要なコンポーネントのインストールをするよう促されるので、 それにも同意しておく。ターミナルを開いて、 次のコマンドを打って、command line tools をインストールする。
    xcode-select --install
    
  2. MacPorts base を再インストール (https://www.macports.org/install.php) する。 もしも macports.conf がデフォールトでない場合は更新する。

    macports.conf がデフォールトでない場合は、

    If your macports.conf (typically at /opt/local/etc/macports/macports.conf) contains uncommented settings for universal_archs or build_arch, you will likely want to update them, since unlike earlier OS versions, the compiler on Snow Leopard and later will build for x86_64 by default on systems that support it. The default values will be fine for almost all users, so unless you know you need something different, just comment out these two lines. Several other settings in macports.conf have changed their defaults over the years. Take a moment to compare each line of your macports.conf with the corresponding line in macports.conf.default in the same directory. Unless you know a reason why a line in your settings file should be different from the defaults, adopt the line from the defaults file.
    とあるけれど、 自分で macports.conf を修正した覚えのない人は無視して良い。 (大体、自分で macports.conf を書き換えるような人は、 こんなページ読まないだろう。)
  3. ターミナルで以下のコマンドを実行する。
    port -qv installed > myports.txt
    port echo requested | cut -d ' ' -f 1 > requested.txt
    sudo port -f uninstall installed
    sudo rm -rf /opt/local/var/macports/build/*
    curl --location --remote-name https://github.com/macports/macports-contrib/raw/master/restore_ports/restore_ports.tcl
    chmod +x restore_ports.tcl
    sudo ./restore_ports.tcl myports.txt
    
    (現在インストールされている ports の記録を取ってから、 アンインストールして、それから記録を元に ports をインストールし直す。)

うまく行きますように。


あるいは、上の 2 までやって、 それから port を含む MacPorts 全体をアンインストールしてから、 最初からインストールし直す、という方法もある (自己流で上書きインストールをして、 色々おかしくしてしまった人に勧めたことがある)。

3'
アンインストールの仕方は、 2.4. Uninstall に書いてある。ターミナルで
sudo port -fp uninstall installed

sudo rm -rf \
        /opt/local \
        /Applications/DarwinPorts \
        /Applications/MacPorts \
        /Library/LaunchDaemons/org.macports.* \
        /Library/Receipts/DarwinPorts*.pkg \
        /Library/Receipts/MacPorts*.pkg \
        /Library/StartupItems/DarwinPortsStartup \
        /Library/Tcl/darwinports1.0 \
        /Library/Tcl/macports1.0 \
        ~/.macports
のようにする、と書いてあるのだが、最近は (rm コマンドは)
sudo rm -rf /opt/local /Applications/MacPorts
くらいで十分なような感じもする (保証はしません)。
4
MacPorts をもう一度インストールする。 (2 で1回インストールして、それを使って 3' で sudo port -f uninstall installed を実行するが、 その後に port コマンドそのものを削除 (rm -rf /opt/local) してしまうので、 もう一度インストールする必要がある。)
5
必要な port をインストールする。 何をインストールするか、 現象数理学科 Mac の標準を僕は知らないのだけれど、 次はやっておくのだと思う。
sudo port install gnuplot
sudo port install netpbm
sudo port install ImageMagick
sudo port install ffmpeg

桂田 祐史