Next: 5.4 基本的な用語
Up: 5.3 常微分方程式の初期値問題の復習
Previous: 5.3.1 数学理論
とする。 に対し、 を 個の小区間に分ける:
このとき、各 における の値 の近似値 を求める
ことを考える方法を離散変数法 (discrete variable
method)と呼ぶ。
区間の分割の仕方としては、例えば
のように等分割することが多い。
- 前進 Euler 法
- 微分係数 を前進差分商
で近似して作った漸化式
で
を計算する。
- 後退 Euler 法
- 前進差分商のかわりに後退差分商
で近似して得られる漸化式
で
を計算する。 を求めるために、方程式を解
く必要がある (こういう方法を一般に陰解法と呼ぶ)。
- Runge-Kutta 法
-
で
を計算する方法を (古典的、あるいは 次の)
Runge-Kutta 法と呼ぶ。
Next: 5.4 基本的な用語
Up: 5.3 常微分方程式の初期値問題の復習
Previous: 5.3.1 数学理論
Masashi Katsurada
平成17年6月2日