まとまった解説は案外と少ない。日本語で読める数少ない例外が
一松信、数値解析、朝倉書店 (1982)、第4章「代数方程式の数値解法」である。
このノートに書くとしたら、まずは Durand-Kerner 法 であろう。 数学の講義で取り上げるとしたら、Cardano の解法についても話をし た方がよいかもしれない。その他 Bairstow 法, Graffe 法, Bernoulli 法とか。
フランスの Durand が提唱し、ドイツの Kerner が別の角度から解釈を与えた (1969)。イギリスの Aberth が初期値の取り方について一つの提唱をした (1970)。三人の頭文字を取ってDKA 法と呼ばれることもある。