10.3 よくある失敗の原因を避ける

• PostScript 形式でトラブルが生じたら、別のフォーマットにしてみる。
  ずっと以前は「L^ATEX に取り込みたいグラフィックスは PostScript がお勧め」 だったけれど、そうとも言えない (複雑なグラフィックスを PostScript 形式で保存すると、 ファイル・サイズが巨大なものになりがちだし)。
  個人的には、 写真は JPEG, それ以外はとりあえず PNG, イメージ形式でなくベクトル形式にしたければ PDF という方針にしていて、 PostScriptは使わなくなった。
• グラフィックスのファイルは、.tex ファイルと同じディレクトリィか、 そのすぐ下のサブディレクトリィに置くことを勧める。
  サブディレクトリィ graph に besselj.png を置いた場合は、 もちろん

   \includegraphics{graph/besselj.png}
  

  のようにディレクトリィ名をつける。
  (トラブル相談で意外と多いのが、 .tex とグラフィックスのファイルが全然別の場所に置いてある、 というケース。ドラッグ＆ドロップが当然という感覚の人 (ファイルが実際にどこにあるかは意識しない)には、 関係するファイルは自分で一箇所にまとめる、という (昔の) “常識” がないかも。)
• ファイル名に日本語は使わない。
  全く使えないわけではないが、どういう条件下でうまく動くか分かりにくいので、 使わないことを強く勧める。