画像ファイルには色々なフォーマットがあるが、
PostScript は古くからレーザープリンター用の言語として使われているもので、
問題が生じにくかった。
LATEX に取り込む場合は、カプセル化 PostScript 形式 (Encapsulated
PostScript, 長いので EPS 形式と呼ぶことにする,
通常は ``.eps'' という拡張子をつける)
に変換しておくのが良い。
最近は Mathematica の出力する EPS ファイルが巨大なものとなったり、
そもそも表示印刷するためのソフトが OS 標準で用意されていないこともあって
12、
必ずしもイチオシのフォーマットとは言えなくなったと思う。
(2015/6/20)
Mathematica 10 から、凡例のフォントが
Times-Roman から MathematicaSans とかに変わって、
dvipdfmx で処理出来なくなった。設定で逃げられるかもしれないけれど、
ちょっと嫌気が差してきた。
ちなみに PDF にして取り込む場合は大丈夫。
kamehoshi2.eps を取り込む |
\documentclass[12pt,leqno,dvipdfmx]{jarticle}
\usepackage{graphicx}% graphicxパッケージが必要
\begin{figure}[htbp]
\centering
\includegraphics[width=5cm]{eps/kamehoshi2.eps}
\caption{星を蒔いてみる}
\end{figure}
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図 6:
星を蒔いてみる
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等々では、グラフィックスを PostScript データとして出力するのは簡単である。
Mathematica の場合は,
g=Plot[Sin[x],{x,0,2Pi}]
Export["mygraph.eps",g]
|
のようにする。あるいは
(そうして作った PostScript データが巨大になってしまう場合は)
Export["mygraph.jpg", g, ImageResolution->1200]
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として JPEG で出力してから
(解像度を 1200 dpi にするのは好みの問題)、
jpeg2ps mygraph.jpg > mygraph.eps
あるいは
convert mygraph.jpg mygraph.eps
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として PostScript に変換する。
gnuplot の場合は、
gnuplot> set term postscript eps color
gnuplot> set output "mygraph.eps"
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のようにしてから描画コマンドを実行する。なお、最近は
gnuplot> set term push
gnuplot> set term postscript eps color
gnuplot> set output "mygraph.eps"
gnuplot> (描画コマンドを実行)
gnuplot> set term pop
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とするのが相場かもしれない
(以前は、元に戻すために、
set term x11 とか set term
win くらい覚えておけば良かったが、
最近は結構複雑なので、push, pop が用意されたらしい)。
GLSC の場合は、描画デバイスの指定時に
g_init("mygraph", ...);
g_device(G_BOTH);
...
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のようにファイル (名前は g_init() で
指定した ``mygraph'' になる) に出力するもの
(ここでは G_BOTH)
を選び、
で変換する。mygraph.i00 というファイルが出来るが、
\includegraphics[angle=90,width=10cm]{mygraph.i00}
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のように angle=90 で回転して取り組むか
(width= と angle= の順番には注意すること)、
のようにして出力時に回転する
(-v でポートレート・モードにする、そうである)。
-v を指定した場合、
しばしば負の座標を持つ BoundingBox が出来て色々障害の原因となるが
(ファイル先頭部分にあるので、
head mygraph.i00 とかしてチェックして下さい)、
ps2eps などを用いて座標の平行移動を行なうと良い。
ps2eps -t=100,200 mygraph.i00
(100,200 はイイカゲンです)
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とすると mygraph.i00.eps というファイルが生成される。
元々 g_out の作る PostScript ファイルの BoundingBox 情報は
イマイチなので、
ps2eps はつねに実行することにした方が良いかもしれない
(ある程度まともな BoundingBox に直してくれる)。
桂田 祐史
2016-04-22