次数を大きくしようとすると、
普通は 
 の値の計算回数 (段数, stage) が増えることになる。
公式の範囲を限定して、
段数 
 を与えたとき、
可能な最高の次数 
 を、
到達可能次数 (到達可能位数) と呼ぶ (Butcher による)。
 の下からの評価は、
少なくとも一つの 
 次公式を作ることによって得られるが、
 の上からの評価は 
 元連立代数方程式の解の不存在証明なので、
 が大きくなると急激に困難になる。
陽的 Runge-Kutta 型公式の場合には、
 までの場合に到達可能次数が分かっているという
(一松 [10]10)。
| 到達可能次数 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
  | 
ここで 
 のとき 
 となることに注意しよう
(この事実が 4次の Runge-Kutta 法が人気のある理由の一つである)。
なお陰的 Runge-Kutta 型公式では、
 段で 
 次を到達する公式が存在することが分かっている。