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3.1 多段法, 段数

$ k$ 段法とは $ x_{j+k}$ を定めるために

(3) $\displaystyle x_{j+k}$ $\displaystyle = a_0 x_j+a_1 x_{j+1}+\cdots+a_{k-1} x_{j+k-1} + h\Phi(t_j,t_{j+1},\cdots,t_{j+k},x_j,x_{j+1},\cdots,x_{j+k})$
      $\displaystyle \equiv L(t_j,t_{j+1},\cdots,t_{j+k},x_j,x_{j+1},\cdots,x_{j+k},h)$

のように $ x_j$ , $ x_{j+1}$ , $ \cdots$ , $ x_{j+k}$ を含んだ方程式を 用いる数値解法のことである。

このような方程式のことをスキーム (scheme) と呼ぶ。

ここで $ a_0$ , $ \cdots$ , $ a_{k-1}$ $ \dsp\sum_{i=0}^{k-1}a_i=1$ を 満たす定数であり、$ \Phi$ $ f$ によって定まる、 微分・積分などの無限小演算を含まない写像で、 $ f\equiv 0$ ならば $ \Phi\equiv 0$ となるものである。 この $ (k, \{a_i\}_{i=0}^{k-1}, \Phi)$ が一つの方法を特徴づける。



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桂田 祐史
2015-05-30