対数の話は重要だと考えているけれど、 いわゆる数学の歴史を扱う本に詳しく取り上げられていないことが多い。
E. T. ベル [1] にも、 J. スティルウェル [2] にも対数の話はほとんど書かれていない。 うーむ、とうならざるをえない。 V. J. カッツ [7] には一応記述があるが、 あまり詳しくない。少なくともあまりにも食い足りない。
カジョリ [14] を参考にすることになるのか... これって初版が出たのが 19 世紀なんですね (うわぁ)。
ボイヤー [5] にはそれなりに色々書いてある。
Wikipedia の “Logarithm” の項, http://en.wikipedia.org/wiki/Logarithm も参考になる。
高木貞治「解析概論」 [14] に対数の計算の話があった。
ハイラー・ワナー [7] の §1.3「対数と面積」にも目を 通すこと。
山本義隆氏は、雑誌「数学文化」で「小数と対数の発見」という連載をしていた (特に Napier については、山本 [8])。 そのうち単行本化されると期待している。
桂田 祐史