1.3 指数部

$b_i$ ( $i=1,2,\cdots,11$) は指数部を表わす。 $b_i$ ( $i=1,2,\cdots,11$) の表わす整数を $e$ としよう:

\begin{displaymath}
e=\sum_{i=1}^{11}2^{11-i}b_i.
\end{displaymath}

この $e$ の範囲は

\begin{displaymath}
0\le e\le 2^{11}-1=2047
\end{displaymath}

となる。

$e=2^{11}-1=2047$, つまり

\begin{displaymath}
b_i=1\quad\mbox{($i=1,2,\cdots,11$)}
\end{displaymath}

である場合は、正負の無限大を表わすのに使われる。

\begin{displaymath}
b_0=0, \quad b_i=1\quad\mbox{($i=1,2,\cdots,11$)}, \quad
b_i=0\quad\mbox{($i=12,13,\cdots,63$)}
\end{displaymath}

$+\infty$ を、

\begin{displaymath}
b_0=1, \quad b_i=1\quad\mbox{($i=1,2,\cdots,11$)}, \quad
b_i=0\quad\mbox{($i=12,13,\cdots,63$)}
\end{displaymath}

$-\infty$ を表わす。

$e=0$ の場合は、正規化されていない数、 つまり $\pm 0$ や絶対値が $2^{-1023}$ 以下の数を表現するのに使われる (詳しくは後述)。

桂田 祐史
2019-01-20