とおくと であることに注意すれば、
前小節の命題より明らか。
, , とおくことにより、
を証明すればよいが、同次性から単位球面上で
を示せば十分である。
そこで
とおき、条件 のもとでの の最大値を調べる。
まず方程式 は単位球面を表わし、これはコンパクトであるから、
最大値が存在することが分かる。
また
であるから、条件 のもとでは
. ゆえに
最大値は必ず Lagrange の未定乗数法で求まる。つまり最大値点 では
s.t.
これを成分で書くと
明らかに最大値は正であるから、 (
).
ゆえに
とおくと、
これから
. 和が である
() から、
ゆえに条件 の下での の最大値は
これから を満たす任意の に対して、
ゆえに
桂田 祐史
2017-04-30