前節で中点公式、台形公式、Simpson 公式でまともに解けなかった
, から始め、 を半分、を2倍にしていく。
example6 の結果 (前半) |
% cc -o example6 example6.c % ./example6 test1 (sqrt(1-x^2) の積分) h=1.000000, N= 4, I_hN= 1.7125198292703636, I_hN-I=1.417235e-01 h=0.500000, N= 8, I_hN= 1.5709101233831166, I_hN-I=1.137966e-04 h=0.250000, N= 16, I_hN= 1.5707963267997540, I_hN-I=4.857448e-12 h=0.125000, N= 32, I_hN= 1.5707963267948970, I_hN-I=4.440892e-16 h=0.062500, N= 64, I_hN= 1.5707963267948968, I_hN-I=2.220446e-16(後略) |
驚くべきことに、 , で誤差がほぼ 程度になっている。 にあった特異性は、変数変換により消えてしまった。
それどころか、もっと特異性の強い ( で分母が 0 !!)
test2 (1/sqrt(1-x^2) の積分) h=1.000000, N= 4, I_hN= 3.1435079763395439, I_hN-I=1.915323e-03 h=0.500000, N= 8, I_hN= 3.1415926717394895, I_hN-I=1.814970e-08 h=0.250000, N= 16, I_hN= 3.1415926194518016, I_hN-I=-3.413799e-08 h=0.125000, N= 32, I_hN= 3.1415926318228000, I_hN-I=-2.176699e-08 h=0.062500, N= 64, I_hN= 3.1415926343278699, I_hN-I=-1.926192e-08 h=0.031250, N= 128, I_hN= 3.1415926326210668, I_hN-I=-2.096873e-08 h=0.015625, N= 256, I_hN= 3.1415926323669527, I_hN-I=-2.122284e-08 h=0.007812, N= 512, I_hN= 3.1415926327540080, I_hN-I=-2.083579e-08 h=0.003906, N=1024, I_hN= 3.1415926312582507, I_hN-I=-2.233154e-08 h=0.001953, N=2048, I_hN= 3.1415926319069589, I_hN-I=-2.168283e-08 % |
, で誤差が 程度になっている。 その後は、分割を細かくしても精度は上がらないが 4、 の付近で が精度良く計算出来ないためで、 適切に対策 ( が原点に来るような変数変換) すれば解決できる。 詳細な説明は省略するがサンプル・プログラムとその結果は紹介しておく。
example6kai の結果 (後半) |
% cc -o example6kai example6kai.c % ./example6kai(中略) test2 (1/sqrt(1-x^2) の (-1,1) での積分) h=1.000000, N= 4, I_hN= 3.1435079789309328, I_hN-I=1.915325e-03 h=0.500000, N= 8, I_hN= 3.1415926733057051, I_hN-I=1.971591e-08 h=0.250000, N= 16, I_hN= 3.1415926535897940, I_hN-I=8.881784e-16 h=0.125000, N= 32, I_hN= 3.1415926535897940, I_hN-I=8.881784e-16(以下略) |
, で誤差が 程度になっている。