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19 1996年度卒研

手書きの人が多かったのは残念だった。 おかげで電子化されたものがほとんど残っていない。 そのため、 これ以降は「コンピューターで書け」とやかましく言うようになった。

この年度の主なテーマは ADI 法による数値シミュレーションである。 少し前から空間2次元の熱方程式もどきを解いてきて、 クランク・ニコルソン法に物足りなさを感じていたところ、 ADI 法を用いたシミュレーション結果をいくつか見る機会があったため、 試してみることにした。 空間 2 次元の半線形熱方程式の解の爆発と、 平均曲率流をターゲットにして、 アニメーションが作れればいいな、と考えたのだけど、 そこまでは出来なかった。

円盤、円環などの丸い領域での熱方程式に取り組んでくれた学生がいたが、 この人は本を読むのが好きな人で、色々自分で勉強を始めて、 こちらの思いの他の発展をした。こういうときは、こちらも楽しい。 実はこのレポートはかなりの数の後輩に読まれることとなった。



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桂田 祐史
2015-12-24