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 におけるラプラシアンの固有値問題
を考える。
すなわちこの3つの方程式をみたす関数 
 と
定数 
 を求める。
 を固有値、
 を 
 に属する固有関数とよぶ。
極座標変換
を導入すると
変数分離解を求める。すなわち
の形をしているものを求める。
(9) に代入して 
 で割ると
移項して
明らかにこの等式の値は定数である。それを 
 とおくと、
  
 が周期 
 の関数であることを考えると、

   s.t.
 
  
 のとき、
 については
すなわち
ここで 
 を仮定して
とおくと、
ゆえに
  これは Bessel の微分方程式である。
 は 
 で有界であるから、

   s.t.
 
すなわち
ところで 
 であるから、
  
 であるから 
 は 
 の零点である。

   s.t.
 
これから 
.
以上から、
 は円盤領域におけるラプラシアンの固有値であり、
は 
 に属する固有関数であることが分かる。
実はこれ以外に固有値はなく、
固有関数もここに現われるものだけで十分であることが分かる。
(工事中)
 
 
 
   
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Masashi Katsurada 
平成18年11月21日