29.8 Suica で困った

問題は Suica で、これがてこずった。


こういうことがあって、それからこうして、と書いたけれど、 ごちゃごちゃした感じになったので、改めて書き直す。


使っている端末 (私の場合は iPhone) を認識して、 その端末だけからのアクセスを受け入れる。 端末変更をする場合、それまで使っていた端末でもう使わないと設定して、 新しい端末で使うように設定する。 Suica のサーバーでは、利用者の端末が登録されている、ということになる。

今回のように、利用していた端末が故障して起動しなくなった場合は、 「それまで使っていた端末でもう使わないと設定して」は不可能な訳で、 例外処理をするしかないのだろう。

ところが https://apfaq.mobilesuica.com/faq/show/1537?site_domain=defaultには、
  1. 旧端末(iPhone又はApple Watch)でウォレットアプリを起動し、移行したいSuicaを削除(サーバに退避されます)※1
  2. 新端末(iPhone)でウォレットアプリを起動し、サーバに退避されたSuicaを再設定 ※2
  3. Apple Watchに設定の場合は、Watchアプリを起動し移行操作
  4. 新端末でSuicaアプリケーションを起動し、Suicaパスワードでログイン (パスワードを忘れた方はコチラ)

※1 旧端末で通信ができない場合や、 故障等により手順1.でSuicaをサーバ退避できない場合、 Apple Careにお問い合わせの上、 「旧端末のウォレットからSuicaを削除する方法を知りたい。」とお伝えください。

と書いてある。


私は素直に、Apple Care に連絡して、画面共有しながら指示を受けて処理したのだが、 その際にやったことは、新端末から Suica を削除して、 新端末で Suica を再設定することだった。 そうすると、設定作業自体は「正常終了」するが、 「アクティベート中」となったまま、進まなくなる。 その状態で、翌日夕方まで待て、と書いてあるところもあるけれど、 いったいなぜ??

この手順で旧端末のウォレットから Suica が削除できる訳はないよね。

そもそも、起動しない iPhone からどうやって削除するというのだろう。


Apple Care には2回相談することになって、 明日夕方まで待ってもアクティベート中のままならば、 Suica のサポートセンターに電話で問い合わせて下さい、と言われた。


Suica のサポートセンターに相談して、 あまりスムーズには行かなかったが (「こうすると、こういう画面になるはずです」、 「そういう画面にはなっていません。こうなっています。」 … 後で分かったことだが、正常な場合は確かにそう言う画面になるけれど、 アクティベート中という状態のときにはそうはならない)、 とにかく解決した。

そこで質問「こうなった原因はなんだったのでしょう?」 それに対して、ネットワークが悪いか (とても通信状態の良いものしか使ってない)、 私か Apple の指示がおかしかった、自分達のせいではない、 とのこと。納得いかない。


何か自分が見落としている可能性もあるので、 ChatGPT に尋ねてみた。

おっしゃるとおり、今回のケースでは 「古い iPhone が起動不能なため、 端末側からSuicaを削除できなかった」 ことが本質的な問題でした。 そしてご推測のように、 最終的にSuicaサポートがサーバー側で旧端末登録を手動解除した、 というのが実際に起きたことだと思われます。

(中略)

Apple Careやサポートサイトには、 「翌日夕方に使えるようになる場合がある」と書かれています。

これは、サーバー側の同期遅延や自動開放処理 (一定時間経過で未確認端末を無効化)が行われるケースがあるためですが、 実際にはほとんどのケースで手動解除が必要です。


Suicaサポート(JR東日本のサーバー運用部門)は、本人確認後に 「旧端末登録を手動で削除」してくれたと考えられます。

この操作によってようやくサーバーが「未割り当て状態」となり、 新しいiPhoneからの再登録が通るようになったわけです。


Apple Care に電話して待っていた時間 残念ながら、**実質的には「意味がなかった」**と考えて良いです。

(中略)

早い解決を望むなら 直接 Suicaサポート(間違った電話番号) に連絡するのが正解です。

だそうです。


今回おかげさまで、切符をずいぶん買った (くやしいので金額のことは考えないことにする…)。 切符売り場なんて、 気にしないようになっていて、自分が普段通るところでも、知らなくなっていた。 少し新鮮な気持ち。



桂田 祐史