24 自宅ネットワーク環境見直し (こけつまろびつ)

私が住んでいるところは、光回線が来ていて、各部屋にLANコンセントがある。 弱電盤というのか、そこにハブがあって、 そこから各部屋にLANケーブルが延びている、らしい (壁の中は見えないけれど、多分そうなのでしょう)。 夏休みに入り、遅ればせながら、そのハブを新調して 1000BASE-TX 対応にした。 さあ、ネットワーク機器の見直しだ。


Wifi を、ネットワーク速度を測定するサイト (そういうものがあることは初めて知りました) で調べると、 ダウンロード 80Mbps台、アップロード 90Mbps 台であった。


有線接続のスピードを測定したら、100Mbps弱。あれ? (実際に Mathematica を自宅→大学に転送したら、8.5MB/s のスピードしか出ない。) おっと、 Mac の純正 Ethernetアダプタ (Ethernet ケーブルを差し込んで USB-A につなぐ) が、 古くて 100BASE-T 対応だった。 これまではそれで良かったけれど、 それではハブを新しくしたご利益があまりない。 新しい Ethernet アダプタを買おう。


Apple のギガビットEthernetアダプタは、 Thunderboltポートに差し込むのしかない (らしい)。 今時 Thunderbolt の相手をしたくないので、 サードパーティ製の USB-C ポートに差し込むものを購入する。 1500円もしないで、よりどりみどり。お財布にやさしい。 (UGREEN 50737US というのを買った。)

(2021/8/7夕方追記) 到着。コンスタントに 100Mbps 近くになる。


(2021/8/7朝追記) しかしなんで100Mbpsどまりなんだろう。 もしかすると、光回線ではあるが、各住戸 100 Mbps までなのだろうか? Mac のメニューバーに Wifi のアイコンがあり、 option キーを押しながらそこをクリックすると、 転送レート 975Mbpsとか表示されている。 つまり、Wifi ルーターと Mac の間は1Gbps近い転送速度になっていて、 これ以上早くするには、プロバイダーを変えるしかない、ということなのかな? …… これは実は大勘違いだった。8/19 の追記を見よ。


久しぶりに色々調べて分かった自分の物知らず

(2021/8/10追記) メッシュ Wifi, ユニット間も有線で接続できるということを知った (tp-link Deco M4 とか)。 これなら間取りの問題がない。 夏休み中にそれに乗り換えることを検討する。 これまで使っていた無線ルーターは研究室にでも持って行こうかな。

(2021/8/19追記) TP-link Deco M4 を購入して設置した。 2台置くため、どこに置くと良いか試行錯誤。 そのためにインターネット接続の速度を測定するサイトを利用した。 いくつか試したが、 Google の提供しているサービス「インターネット速度テスト」 (“internet speed test” で検索するとヒットする) が使いやすかった。 その結果、ダウンロード 620Mbps, アップロード 440Mbps となった (測るタイミングで数値は変動する。大体ダウンロードは600Mbps前後、 アップロードは 500Mbps を超える時もある。 ちなみにこれを測定したとき、 隣で家族が動画視聴をしていたので、実はそうとう余裕があるわけだ。)。

Image speedtest-kiroku
あれ?なぜ、そういうスピードに? 何とも間抜けな話だが、 ん年前に自宅までちゃんと 1Gbps の回線が来るようになっていたのだった。 今回弱電盤のハブを 1000BASE-TX 対応のものに新調したのに速くならなかった理由は、 リビングのLANコンセントと無線ルーターをつなぐケーブルが、 お古の Cat5 (Cat5e の書き間違いではない) だったというお粗末なものだった。 古いものを捨てないで取っておくのも考えものだ… (それでも 100Mbps のスピードは出るので、これまでは問題が発覚しなかった)。 なかなか赤面ものだ。 Cat5e のケーブルに交換したら、 そちらの無線ルーターでもスピードが出るようになった。

2台目のDeco M4は廊下において、無線で接続した。 最初に設置した Deco M4 の電波を中継する、 ということだが、2台の間を直線で結ぶと2つの壁があり、 とても良い条件とは思えないが、それでも 200Mbps 以上のスピードが出た。 不思議で、今ひとつ納得できないけれど、結果オーライ。これで家中どこにいても、 200Mbps 以上のスピードで接続できるようになった。


まとめ    

  1. 弱電盤のハブを 1000BASE-TX 対応のものに新調した。
  2. これまで使っていた無線ルーターと LAN コンセントとを接続するケーブルを Cat5 から Cat5e に交換した。
    (こちらの無線ルーターにはハードディスクが接続されて NAS になっている。 Mac の Time machine で使ったりして、まだ有用なので使い続ける。)
  3. tp-link Deco M4 という、メッシュWifi対応の無線ルーターを新規導入した。
    (家中どこからでも、このネットワークに接続して快適に利用できる。)
  4. (上には書いてない) これ以外に古い無線ルーターがあったが、それは不要になったので撤去した。

(2021/9/22追記) その後も古いケーブル、古いLANアダプタなどが見つかった。もちろん交換。 改めてまとめると、 当たり前のことではあるけれど、

100Mbps→1000Mbps とするために、ルーター、ハブ、 ケーブル、LANアダプタ (Ethernet←→USB) など、全て見直す必要がある。
何もないところに導入する場合は、普通すべて新しく購入することになるが、 更新する場合は、つい古いものでとりあえず接続できるので、 問題があるものが残ってしまった、ということだ。 交換の必要性があるものを発見するためには、スピードテストが役立つ。 これまで使ったことがなかったが、今回頻繁に利用した (とても助かった)。

ともあれ、色々見直した結果、 有線で接続した場合 (これは子供部屋も含めた住戸全体)、 リビングで無線で接続した場合、 どちらもダウンロード600Mbpsのスピードが出るようになった。 夏休みも終わりなので、とりあえず見直し作業は終了とする。

(宿題) tp-link Deco M4 はブリッジ・モードで使うこともできる。 それを利用すると、ユニット間を無線でなく、 住戸内の壁に埋め込まれたケーブルで接続できるかもしれない。 そうすると、どこでも 600Mbps 以上の速度が実現できるのだろうか? これを試してみるのは春休みか。



桂田 祐史