23 Mathematica 12.3.1 (Apple Silicon向けがリリース)

Mathematica 12.3.1 が出たことは知っていたのだが (7/27リリースだそうだ)、 忙しくて放置していた。 自宅のルーターを変えてスピードのチェックをし始めて、 そういえば Mathematica のバイナリーがテストにいいかもと考えた。


Apple Silicon (M1) へのネイティブ・サポートが実現されたそうだ (Intel向けとApple Silicon向け、2つのバイナリーが供給される)。 Apple Silicon 向けには、ファイル名に ARM とついている。 ユニバーサル・バイナリーでないのは、まともな判断だと思われる (ファイル・サイズが非常に大きいので、普段使わない部分のサイズが無視できない)。


無事、インストール完了。そのうち M1 Mac で、 Intel向けバイナリーをRosetta で使うのと、 Apple Silicon向けバイナリーのベンチマークでもやってみよう。


(余談) Mathematica のインストールは、 ディスク・イメージ・ファイル (.dmg) をマウントして、 そこにある Mathematica.app を アプリケーションフォルダに移動(コピー)することで行われる。 サイズが 18.78GB もある。 今回は、移動のスピードが秒速10MBくらいのオーダーであった。 ネットワークのスピードが上がってくると、意外と遅い、と思えて来る。


ファイル転送のエラー対応     ファイルが大きいと、 不安定なネットワーク(この夏季休暇に色々見直してみるつもり)では、 転送エラーでファイルが正常に転送されない。 それが起こった時は、仕方がないので分割して、 送れなかったところから再送している。
こんなふうにファイルをばらす (これは転送元、転送先両方で実行)
split -b 1024mb 転送したいファイルの名前
こうすると xaa, xab, …というファイル名のファイル (サイズは指定した 1024mb=1GB 以下) に分割される。 今回の Mathematica の場合、9.3GB だったので、転送元では、 xaa, xab, …, xaj という10個のファイルができる。 転送先では、途中で転送打ち切りで小さなファイルだったので、 xag の段階で途切れてしまっていた。 そこから先を再送する。
必要なパートを転送する
scp -p xa{g,h,i,j} 転送先ホスト:転送先ディレクトリィ

xa? を連結してチェックサムを確認
cat xa? > 転送したいファイルの名前
sum 転送したいファイルの名前
チェックサム一致。無事に転送できたようである。


お掃除
rm xa?
(ファイルを分割して転送するなんて、なんか、 ネットニュースを使っていた頃を思い出す。 色々なソフトウェアのソース・プログラムがやり取りされていた。)


こうなると、後は MATLAB だけだ。2021a でも Rosetta2 頼りみたいだ。 おっと、Julia もまだだった。 今、差し迫った計算プロジェクトがないけれど。


(2021/8/14追記) Julia は v1.7 で M1 をネイティブ・サポートするよし。 現在 Beta 3 が出ているとか。もう少しの辛抱。



桂田 祐史