岡本君は当初、お好み焼きの汁の混ぜ方についての研究を目指して、 色々な準備をしていたが、なかなか困難らしいことが分かってきて、 少し軌道修正して流体の攪拌を考え始めたところ、 ネットで段家加生里氏の修士論文 [20] を見つけた。 [20] では差分法による3次元シミュレーションをしているようだが、 岡本君は有限要素法でのシミュレーションをすることにした。
素朴に考えると、プロペラなどを使って攪拌する場合、 流体の占める領域は時間に依存することになるが、 回転対称性を仮定することで、プロペラを固定した座標系を導入して、 領域が時間に依存しないような問題設定が出来る。 このアイディアを [20] から拝借した。
この研究の過程で、以下のことを学んだ。
岡本君は詳細なレポートを残してくれたので、 類似したことをする後輩達には大いに参考になると思われる。
桂田 祐史