1.2 博士前期課程で大事なことは修論を書くこと

ここで言いたいことはただ一つ: 修士論文が他の何よりも飛び抜けて重要です。


大学院博士前期課程に進学した場合、大事なことは修士論文を仕上げることです。 大事というよりは、それがすべてであると考えても、 ほとんど間違いでありません。 修士論文が書けるならば修了できる、 修士論文が書けないならば修了できない、 良い修士論文が書けた人が優秀と評価される、 いずれも正しいです。

(学部のように講義があって、 取得しなければならない単位数というのもありますが、 ペーパーテストはないのが普通で、単位を取得するのはそれほど難しくはなく、 1年生の時に必要な単位数は揃う人が大部分です。)

大学院での活動がどのようになるかは、 修論のための研究とどう向き合えるかにかかっていると考えて下さい。 研究が順調ならば快適に過ごせますが、 研究が行き詰まるととても苦しいです。

学部の場合は、苦手な必修科目があっても、単位取得するだけならば、 ほどほどの注力でハードルを超えられるので、 他の好みの科目で頑張れば良いでしょうが、 修論はほどほどで済ませることが難しいです。

多分、修論のための研究に真剣に取り組むことが、 結局は一番ストレスが少なく、かつ楽しく、 後で大きな達成感を得られる可能性が高い。

桂田 祐史
2019-04-04