4.5 PDF, LATEX文書を作る (計算結果を含めた記録を作る)

ノートブックには、計算結果は含められない。 計算結果を含めた文書が欲しい場合は、 私のお勧めは以下のやり方である。

(1)
ノートブックを読み込み、[評価(V)]→[ノートブックを評価(o)] を実行する。
簡単。計算結果込みの作業の記録を作るには便利でしょう。
(2)
ファイルの種類として、PDF または LATEX 文書を選んで出力する。
(a)
[ファイル(F)]メニューから [名前をつけて保存]を選び、 [ファイルの種類(T)] として「PDFドキュメント」を選んで出力する。
(b)
[ファイル(F)]メニューから [名前をつけて保存]を選び、 [ファイルの種類(T)] として「LaTeXドキュメント」を選んで出力する。 さらに必要に応じて調整・加筆する。
  • 日本語を書く場合は、 ドキュメントクラスを article から jarticle
    \documentclass[11pt]{jarticle}
    
  • グラフィックスが必要な場合は、 graphics パッケージを graphicx
ノートブックにグラフィックスが含まれていると、 Mathematica は \includegraphics{} 命令で PostScript ファイルを差し込むようにするが、 大抵の場合に PostScript ファイルのサイズが大きすぎて破綻してしまう。 別途用意したサイズの小さい PostScript ファイルを代わりに用いるなど、 工夫が必要である (8.1.7 を見よ)。

桂田 祐史
2018-10-12