これもレポートを提出するかどうか任意(余裕がある人向けの「挑戦課題」)。 締め切りはこの講義の最終回まで。 提出方法は、 syori2@math.meiji.ac.jp (@はASCIIの@) に電子メールを送ること。
微積分の教科書を見ると、 多くの初等関数 ( , , , , など) の Taylor 展開が載っていますが、 の Taylor 展開が載っている本はあまりありません。 実は の Taylor 展開の一般項の係数は、 大学2年生が知っているものを使って表すことは出来ません (ベルヌーイBernoulli 数というものを使うと表示できます)。 しかし、Taylor 展開の最初の数項を求めるだけならば、 大学1,2年生レベルの数学で十分です (素朴で良ければ、 を微分して を求めていけば OK -- でもこれを十進 BASIC で実行するのは至難の技)。 ここでは『関数論1』で学ぶ事項を利用して計算する方法を考えてみます。
, は 全体で正則で、 ( ) であるから、
は で正則であり、
と Taylor 展開が出来るはずである。 これを求める ( が小さい方から の値をいくつか求める) ことを考えよう。
|
すなわち
から、
これが と等しいので、 係数を比較して、
次の問に答えよ。
上の公式 (1) と、
,
の 0
のまわりの Taylor 展開
を掲げておく。