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乱暴に言い切ってしまうと、
¥の JIS コードも \の ASCII コードも、どちらも  で、
コンピューターのプログラム (Windows や TEX の内部処理) にとっては、
同じものである、ということです。
 で、
コンピューターのプログラム (Windows や TEX の内部処理) にとっては、
同じものである、ということです。
コンピューターの中では、どういうデータも数列として表現されます。 例えば ``I am a boy.'' は、私が今使っているコンピューターでは、
 
 という数で表わすらしい、
きっと
 という数で表わすらしい、
きっと
 a
   a b
   b m
   m o
   o y
y .
   . 
実は ASCII というアメリカの規格では、
バックスラッシュは  (16進数では 5c) という数で表わすことになっています。
 (16進数では 5c) という数で表わすことになっています。
0x20 ( 32):      0x21 ( 33): !    0x22 ( 34): "    0x23 ( 35): #    
0x24 ( 36): $    0x25 ( 37): %    0x26 ( 38): &    0x27 ( 39): '    
0x28 ( 40): (    0x29 ( 41): )    0x2a ( 42): *    0x2b ( 43): +    
0x2c ( 44): ,    0x2d ( 45): -    0x2e ( 46): .    0x2f ( 47): /    
0x30 ( 48): 0    0x31 ( 49): 1    0x32 ( 50): 2    0x33 ( 51): 3    
0x34 ( 52): 4    0x35 ( 53): 5    0x36 ( 54): 6    0x37 ( 55): 7    
0x38 ( 56): 8    0x39 ( 57): 9    0x3a ( 58): :    0x3b ( 59): ;    
0x3c ( 60): <    0x3d ( 61): =    0x3e ( 62): >    0x3f ( 63): ?    
0x40 ( 64): @    0x41 ( 65): A    0x42 ( 66): B    0x43 ( 67): C    
0x44 ( 68): D    0x45 ( 69): E    0x46 ( 70): F    0x47 ( 71): G    
0x48 ( 72): H    0x49 ( 73): I    0x4a ( 74): J    0x4b ( 75): K    
0x4c ( 76): L    0x4d ( 77): M    0x4e ( 78): N    0x4f ( 79): O    
0x50 ( 80): P    0x51 ( 81): Q    0x52 ( 82): R    0x53 ( 83): S    
0x54 ( 84): T    0x55 ( 85): U    0x56 ( 86): V    0x57 ( 87): W    
0x58 ( 88): X    0x59 ( 89): Y    0x5a ( 90): Z    0x5b ( 91): [    
0x5c ( 92): \    0x5d ( 93): ]    0x5e ( 94): ^    0x5f ( 95): _    
0x60 ( 96): `    0x61 ( 97): a    0x62 ( 98): b    0x63 ( 99): c    
0x64 (100): d    0x65 (101): e    0x66 (102): f    0x67 (103): g    
0x68 (104): h    0x69 (105): i    0x6a (106): j    0x6b (107): k    
0x6c (108): l    0x6d (109): m    0x6e (110): n    0x6f (111): o    
0x70 (112): p    0x71 (113): q    0x72 (114): r    0x73 (115): s    
0x74 (116): t    0x75 (117): u    0x76 (118): v    0x77 (119): w    
0x78 (120): x    0x79 (121): y    0x7a (122): z    0x7b (123): {    
0x7c (124): |    0x7d (125): }    0x7e (126): ~
さて、これを日本に持って来て JIS 規格にする際に、 ほんのちょびっと (2ヶ所) だけ、変更を加えました。
そのうちの一つが、
 を (バックスラッシュでなく) 円記号 ¥を表わすことにしたことです。
つまり、
通貨記号 ¥を含めたいので、比較的利用頻度が低いバックスラッシュのコードを使ってやろう、
ということです。
 を (バックスラッシュでなく) 円記号 ¥を表わすことにしたことです。
つまり、
通貨記号 ¥を含めたいので、比較的利用頻度が低いバックスラッシュのコードを使ってやろう、
ということです。
 
 
 
 
